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初年度の混合ワクチンについて

わんちゃん、ねこちゃんは生まれてすぐにお母さんからの初乳をもらいます。
初乳から獲得できる免疫(移行抗体)が赤ちゃんをウイルスから守ってくれます。
移行抗体は次第に弱まってしまうため、混合ワクチンで病気に負けない体を作る必要があります。
移行抗体とワクチンp

当院ではガイドラインに則り、
1回目混合ワクチン…8週齢以降
2回目混合ワクチン…12週齢以降
3回目混合ワクチン…16週齢以降

というプログラムを推奨しています。適齢に満たない場合や本人の体調によっては、接種日を再検討することがございますので、獣医師とよくご相談くださいませ。

1回目・2回目のワクチンは移行抗体が残っていると機能しなくなる可能性があります。
3回目のワクチンでしっかりと免疫を獲得するため、移行抗体が減退する目安の16週齢以降を推奨しています。
※免疫獲得の程度(抗体価)には個体差があります。

では1回目・2回目のワクチンは無駄なのかな?と思うかもしれませんが、移行抗体が弱まったり無くなったりする時期には個体差があるため、早くに弱まってしまった子には混合ワクチンが体を守ってくれます。
また、保護したねこちゃんなどでは初乳を飲んでいるか分からない状態の子がいます。
移行抗体を持っていない可能性を想定したワクチンプログラムを検討する必要がございます。


混合ワクチンの注意点
☆シャンプーや激しい運動は前日~接種してから3日後くらいまで避けてください。

☆接種後の様子をよく観察できる日の午前中にお越しください。
(日曜日や祝日は午後休診のためご注意ください!)

☆接種後15分程院内でお待ちいただく場合がございます。
急なワクチンの副反応(アナフィラキシーショック)に対応するためです。
特に2回目・3回目の接種時に起こることがあります。
嘔吐、歯茎が白い、ぐったりしているなどの様子が見られたらすぐにご連絡ください。
その他、接種部位の痛みや発熱、顔の腫れなどが見られる場合もございます。


ワクチンプログラム後のお散歩は?
ワクチン接種後、免疫がしっかり獲得できるまで10~14日ほどかかります。
それまでは地面を歩くお散歩は避けてください。
とは言えお外の環境に慣れたり、社会化も大切です。
抱っこしてお外に連れて行くのはワクチンプログラム終了以前でもOKです!